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2024年10月5日(土) フィールドワーク:DIC川村記念美術館
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佐倉市のDIC川村記念美術館を訪問しました。 ガイドスタッフの貝塚さんに、ご案内していただきました。 ●美術館の建築について 設計は海老原一郎氏。美術館を作った大日本インキ化学工業(美術館の運営母体であるDIC株式会社の旧社名)社長、川村勝己氏の友人で、DIC川村記念美術館は、氏の想いの込められた遺作となりました。モダニズム建築家ですが、ここではクラシックな建物に装飾が取り入れられています。ホールの天井、床など各所に「重なる2つの円」のモチーフがあり、2つの円は「川村氏と海老原氏」 「作品と鑑賞者」の関係を表しているそうです。 色部義昭氏デザインの各種のサイン、ピクトグラムも見どころの一つでした。 |
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●エコール・ド・パリ/印象派の展示室 展示室はアーチ天井、絨毯など、パリの邸宅の居間を思わせる空間になっています。ピサロ、モネ、ルノワールの3作品が並んでいました。今年は印象派150年にあたるようです。シャガールの色彩鮮やかな大作や、注文主の要求が多すぎて未完になったという藤田嗣治の絵が印象的でした。 ●シュルレアリスムとその展開の展示室 一際目を引くマックス・エルンスト「入る、出る」は、居候していた詩人エリュアールの家の扉に描かれたものとか。画家の周りの人間関係も伺えて、興味深い作品でした。他にマン・レイ、ルネ・マグリットなど。今年は「シュルレアリスム宣言」から100年にあたる年でもあるとのこと。 |
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●戦後アメリカ美術の展示室 第二次大戦前後の時代背景を表した天井の低い、暗い照明の展示室です。ポロック、ジョゼフ・コーネル、サイ・トゥオンブリーなどの作品が見られました。 ●ロスコ・ルーム マーク・ロスコのシーグラム壁画。角のない部屋、焼いたナラ材の床等、作品に没入できる空間となるよう工夫されています。 ●桑山忠明、フランク・ステラの追悼展示が各々1室ありました。 |
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●「西川勝人 静寂の響き」展を主に3つの展示室で見ました。 外の緑が柔らかく映える展示室のガラスの彫刻。重ねられたアクリルガラスの静かに揺らぐ色。墨色の霧のような絵画。9つに区切られ、外光をとりいれる天井と呼応するように配された迷路のような構造の中に置かれた彫刻や、白の花びらを敷きつめたインスタレーション。作品と展示室が、初めからこのためにあったとしても納得してしまうような、調和のとれた展示だと思いました。 ●DIC川村記念美術館のロスコ・ルームや、レンブラント 「広つば帽を被った男」の展示室など、一つの作品と向き合うための空間は、得難いものだと思います。 季節には桜も見事な庭園、池や周りの木々と調和する建物の美しい眺めなど、本当に3月下旬からの休館が惜しまれます。今回の訪問は、なんとか美術館が存続しますよう、心から祈る思いとなりました。 (書記 仲川) |
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